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履歴書の職歴欄の書き方は?ポイントやコツをケース別にわかりやすく解説

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転職で履歴書を用意する際、職歴欄をどう書くか迷うポイントが複数あります。履歴書が正しく書けているかは、多くの人が悩むポイントです。

この記事では、履歴書の職歴欄の正しい書き方や、ケース別に押さえておくべきコツをまとめて解説します。履歴書の正しい書き方をマスターすれば、転職活動もスムーズに進められます。職歴をしっかりと整理し、転職成功に効果的な履歴書を作成しましょう。

目次

履歴書の職歴欄の書き方

履歴書の職歴欄で、求職先に応じた適切なアピールをするには、明確で簡潔な記載が欠かせません。職歴欄は採用担当者が最初に目を通す項目です。正確で丁寧に書くことが求められます。職歴欄の書き方は以下のとおりです。

  • 職歴の前に1行空ける
  • 年号を統一する
  • 正式名称で記載する
  • 時系列で記載する
  • 在職中は「現在に至る」と記載する
  • 退職は「一身上の都合により退職」と記載する
  • 「以上」で締める

職歴の前に1行空ける

履歴書では学歴のあとに職歴を記載します。職歴を記載する際は、学歴の最後の行から1行空けて「職歴」の見出しを入れてください。学歴と職歴の間に1行入れると、視覚的にも情報がわかりやすく区分けされ、ひと目で把握しやすくなります。

必要な情報を整理して、採用担当者が見やすいように記載しましょう。

年号を統一する

履歴書には学歴や職歴、資格取得などの記入欄でそれぞれの年月を記載します。時系列がわかりやすいように、年号は必ず和暦が西暦かのどちらかに統一しましょう。和暦と西暦が混在すると時系列の把握が難しくなり、採用担当者も混乱します。提出書類に記載する日付の記載方法は、すべて統一させてください。

和暦を使用する場合は、元号を省略したりローマ字などで記載したりせずに「令和6年」のように元号を漢字で記載します。一方、西暦を使用する場合は「2024年」と四桁の数字で表記します。

和暦か西暦かの選択は、企業や業界によって標準が異なるので注意が必要です。指示や要望に沿って統一し、正確な情報を記載しましょう。

正式名称で記載する

履歴書に会社名や部署名、資格などを記載するときは、略称や俗称を避けて正式名称を用います。法人登記簿や公式ウェブサイトなどで、正式名称を確認してください。履歴書における表記の一貫性を保つためにも重要です。職歴を明確に示し、文書の正確性と信頼性を高めましょう。

時系列で記載する

履歴書の職歴欄は、基本的に古い職歴から順に記載します。時系列で記載すると、採用担当者がキャリアの流れを把握しやすくなります。

職歴ごとに開始年月と終了年月を正確に記載してください。昇進や部署異動があった場合も、それぞれの年月を示して記載します。職歴が多い場合でも、省略なしでの記載が基本です。

在職中は「現在に至る」と記載する

在職中に転職活動する場合は、履歴書の職歴欄で現在の勤務先を書いたすぐ下の行に「現在に至る」と記載します。現在も在職中である事実を採用担当者にしっかりと示すためです。

2019年4月から応募時点まで、ある会社に在職中だとしましょう。履歴書の年月日の欄には「2019年4月」と記載します。職歴欄に「〇〇(会社名)入社」と記載したら、改行して「現在に至る」と左寄せで記載します。「現在に至る」の年月欄への記入は必要ありません。

退職は「一身上の都合により退職」と記載する

会社都合以外の、自分の都合や家庭の事情で会社を退職した場合は「一身上の都合により退職」の記載が基本です。病気や結婚、転職や介護などといった理由が挙げられます。具体的な事情など、履歴書に詳細を記載する必要はありません。

「一身上の都合により退職」とすれば、具体的な退職理由や個人的事情を明かさずに履歴書を作成できます。面接などでの詳細な質問も避けることが可能です。特に個人的な事由やキャリアの方向性の変更が退職理由である場合に役立ちます。

「以上」で締める

履歴書の職歴欄の最後には、改行して「以上」と記載してください。すべての情報を記載し終わったと示すために必要です。

職歴を記載した最終行の次の行に、右寄せで「以上」と書くことが基本ルールです。職歴欄がいっぱいで「以上」を書く行が確保できないときは、職歴の最終行の右端に記載します。「以上」の記載のためにページを増やす必要はありません。
» 基本的な履歴書の書き方とマナー

【ケース別】履歴書の職歴欄を書くときのポイント

転職で履歴書を書く場合は、過去の職歴などによって書き方に工夫が必要です。以下のケース別に、履歴書の職歴欄を書く際のポイントを解説します。

  • 在職中に転職活動をする
  • 職歴に空白期間がある
  • 派遣・契約社員の職歴がある
  • パート・アルバイトの職歴がある
  • 副業の経験がある
  • 海外勤務の経験がある

在職中に転職活動をする

履歴書の職歴欄には現職の情報も記載しますが、現在も勤務中だと応募先に示すために「現在に至る」と記載します。採用担当者からの連絡に対応できるように、備考欄などに連絡への対応が可能な時間帯や連絡手段も明記してください。連絡がつながらない場合の対処法なども示しておくと双方が安心です。

在職中に転職活動を進める場合は、現職の業務への影響を最小限に抑えましょう。

職歴に空白期間がある

職歴における長いブランクは、面接でのマイナス要素と捉えられる可能性が高いです。しかし、職歴に空白期間がある場合は、隠さずに当該期間中に何をしていたかを正直に記述しましょう。

自己啓発やスキルアップを目指して活動していた場合は、内容を具体的に伝えるとポジティブな印象を与えられます。スクールでスキルを身に付けたり、資格を取得したりするケースが挙げられます。ボランティア活動などの経験は積極的に記載してください。

面接で詳細を問われた際に、自信をもって対応できるように準備を整えましょう。

派遣・契約社員の職歴がある

派遣社員や契約社員としての職歴も、履歴書へ書くことが必要です。勤務先の企業名と派遣元、あるいは契約元の会社名を正確に書きましょう。雇用形態と具体的な契約期間と一緒に書いてください。採用担当者が正しく経歴を理解できます。

担当業務の内容や成果、習得したスキルなども明確に示しましょう。派遣社員や契約社員としての経験も、正規雇用の職歴と同様に評価対象となり得ます。

パート・アルバイトの職歴がある

パート・アルバイトの経験は、正式な職歴として履歴書に書きましょう。長期にわたるパートやアルバイトの経験がある場合は詳細を書き、成果や職場での貢献をアピールしてください。職場での協調性や仕事への責任感など、さまざまな能力を示すために効果的です。

職種や業務内容を具体的に書き、勤務期間は正確な年月で記載します。在職中の場合は「現在に至る」と書いてください。パート・アルバイトの経験が複数ある場合でも省略せずに書きましょう。

副業の経験がある

副業の経験がある場合は、履歴書に期間や業務内容をわかりやすく書きます。副業により得たスキルや経験を簡潔にアピールしましょう。本業とのバランスで培った経験は、多角的な能力の証明としても有効です。

採用担当者に向けて、副業の動機や目的を簡潔に説明しましょう。キャリアへの真剣な取り組みや自己成長への意欲が伝わります。信頼性を保つために、副業が法律や当時の会社の規則に違反していない事実を確認しておくことも大事です。

海外勤務の経験がある

海外勤務の経験を履歴書に書く際は、現地での具体的な成果や実績、異文化間コミュニケーション能力を強調しましょう。営業スタイルや勤務形態なども重要な情報です。グローバルな視点や柔軟な思考をもつ証拠として、企業への大きなアピール材料となります。

勤務国や都市名と使用した言語、就業期間や担当したプロジェクトなどを詳細に書いてください。職務経験に加えて、個人の能力や適応力もアピール可能です。

【業界別】履歴書の職歴欄を書くときのポイント

業界別の企業に向けて、効果的な職歴欄を書くためのポイントを解説します。解説する業界は以下のとおりです。

  • IT業界
  • 教育業界
  • 製造業界

IT業界

IT業界の転職では、技術的なスキルやプロジェクト経験が重視されます。履歴書の職歴欄で、以下のような情報を詳細に書いてアピールしましょう。

  • プログラミング言語
  • 使用ツール
  • 開発環境
  • チームでの役割
  • リーダーシップの経験
  • プロジェクトの規模や期間
  • プロジェクトの進行状況
  • プロジェクトによる成果
  • プロジェクトの責任範囲
  • IT分野の資格や認定
  • 学習や研究に取り組む姿勢
  • Agileなどの開発手法の経験

教育業界

教育業界での転職を成功させるには、専門性と経験の効果的なアピールが欠かせません。履歴書の職歴欄を書く際は、以下のポイントを押さえましょう。

  • 学校名などを正式名称で書く
  • 免許や資格を正確に書く
  • 担当した科目や学年を明記
  • プロジェクト経験を詳細に書く
  • 教育成果を具体的に書く
  • リーダーシップの経験を明示
  • ポジションや責任範囲を書く

教育カリキュラムの開発や学生支援プログラムなどのプロジェクト経験がある場合は、役割と成果を詳細に書きます。教育成果については、具体的な改善事例や成果の数値を用いると効果的です。関わったプログラムが学生の成績向上にどの程度貢献したか明示できます。

製造業界

製造業界での転職においては、製品の設計や開発、生産に関わる具体的な技術や経験が求められます。職歴欄で、以下の重要なポイントをアピールしましょう。

  • 具体的な技術力
  • 機械の操作能力
  • コミュニケーション能力
  • プロジェクトでの貢献度
  • 生産効率改善への貢献度
  • コスト削減への貢献度
  • 安全性への配慮

製造業界はプロジェクトベースでの作業が多く、技術力だけでなくチームでの協力が欠かせません。過去に所属したチームでどのように協力してプロジェクトを進めたのか、どの程度貢献したか具体的に示すと効果的です。

製造業界においては、特に安全性が重視されます。安全規程の遵守や記録の保持など、安全管理への責任感を示しましょう。

履歴書の職歴欄のよくある質問

履歴書の職歴欄の書き方について、よくある質問をまとめて解説します。

短期間で転職した場合の説明方法は?

短期間で転職する場合は、転職の理由を明確に伝えることが重要です。スキルアップやキャリアアップなど、前向きな姿勢を強調してアピールしましょう。職場の環境に合わないなどの否定的な理由よりも、自己成長の機会を追求する結果として転職をしたと説明するほうが効果的です。

職歴が多過ぎる場合の履歴書の記載方法は?

職歴は原則、省略せずに記載します。職歴が多い場合は、社名と職位を1行にまとめるなどして工夫しましょう。履歴書の記入欄だけに入り切らないほど職歴が多い場合は、別紙にまとめて記載する方法もあります。職歴欄に「詳細は別紙をご参照ください」として、別紙を添付してください。

履歴書の記載を要点のみを記載し、詳細を職務経歴書で伝える方法もあります。職歴が多過ぎるとマイナス要素となる恐れがありますが、ポイントを押さえて上手にアピールしましょう。

それぞれの仕事で獲得したスキルや経験、達成した成果の中から、求職先の仕事に必要なポイントに絞ることが大事です。有利に働くスキルや経験を、しっかりアピールしてください。

職務経歴書と履歴書の職歴欄の違いは?

履歴書は全体的な経歴の把握が目的であり、職務経歴書は職務経験やスキルなどの詳細の把握が目的です。

履歴書の職歴欄では基本的に、会社の名称や就業期間、職位を簡潔に書いて業務内容などの詳細は省略します。一方、職務経歴書には履歴書より詳細な業務内容や成果、具体的なプロジェクト経験を書きます。専門職やキャリア志向が強い職種への応募の際に、履歴書に添えて提出を求められるケースが多いです。

履歴書はテンプレート化されており、書く内容もほぼ決められています。しかし、職務経歴書は必要に応じて書く情報を自由に調整可能で、ページ数の制限もありません。いずれも、わかりやすくまとめることが大事です。
» 職務経歴書の書き方を項目別、職種別に解説!

まとめ

履歴書の職歴欄は、スキルや経験などのキャリアをわかりやすく示すために欠かせない、重要な記入欄です。職歴を書く際は、学歴のあとに1行あけて「職歴」と示してから具体的な職歴を書きます。会社名や部署名は正式名称を書きましょう。年号は和暦か西暦で統一し、時系列で正確に書きます。

在職中は現職の記入欄で「現在に至る」と書き、退職済みであれば「一身上の都合により退職」と書くのが基本です。派遣社員や契約社員、アルバイト・パートなどの職歴も明確に書きます。空白期間がある場合は、前向きなアピール材料となるように理由を説明しましょう。

細部に注意して職歴欄を書けば、履歴書全体の説得性や信頼性が増し、転職活動の成功に役立ちます。
» 転職活動のスムーズな進め方
» 強みや実績をアピールできる自己PRの効果的な書き方

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